ノークリアーのメンテナンスについて


       ノークリアー(クリアー塗装無し)の特徴

1・アルミ素地剥き出しのため傷が付きやすく、長く放置すれば酸化白ボケ現象や腐食の原因となりますので普段のメンテナンス(洗浄・ワックス・磨き)など小まめなメンテナンスさえしっかりやれば光沢品質維持は期待できます。

2・アルミ素地剥き出しのため少々の傷消しはサンドペーパーとコンパウンドさえあればユーザー自身でも傷修正可能となります。

3・肉盛りを要す深いガリ傷修正でもクリアー塗装剥離やクリアー再塗装がないため、当社へご依頼されればリペアー代が安く上がります。

4・アルミ素地剥き出しのため、汚れやすく、傷が入りやすくなりますが、塗装がありませんので塗装の剥げメクレなどは無縁です。

※クオリティの維持は使用条件化や普段のメンテナンスの有無に左右されます。


           ノークリアーミラーポリッシュ傷治しの作業例
ノークリアーの場合小さな傷程度はユーザー本人で簡単に修理、磨きできますので参考にしてください。 作業時間約20分程度


研摩

磨き

完成
1・ディスクに僅かな引っかき傷です

以前当店でミラーポリッシュしてノークリアーで収めたBBSホイールです。

アルミ素地、無垢のため飛び石傷や引っかき傷程度はご自分で簡単に直せます。
2・耐水ペーパー研摩

傷の程度にもより、耐水ペーパー荒め240♯ 320♯ 400♯ 800♯ 1000♯ 1500♯とコンパウンドを準備します。

消しゴムサイズの充て木をして水を付けながら傷よりやや広めに研摩して行き、ペーパーを交換して最終の1500♯まで根気良く研摩します。

3・コンパウンド磨き

フィニッシュは光沢艶出しのために、コンパウンドを付けポリッシャーで修正箇所だけでなく表面全体を磨けば完成です。

ペーパー目が粗いと光沢が出ませんので粗いペーパー目を極細のペーパー目まで研摩する下処理研摩が一この作業のポイントです。
4・全体磨き

修理箇所は粗めのコンパウンドで磨き込み、周りとなじますために極細のコンパウンドで全体的に磨けば境目が目立たずなじんできます。
これだけでユーザーによるリペアーとしては十分なレベルまでの完成度となります。


その1・・ダイヤモンドカットのNG部分修理例
飛び石により傷をユーザーが治そうと試みて磨いた結果写真のようになります。

ポリッシュの上面にクリアーが被っているため傷を研磨してもクリアーが剥げてしまいさらに素地の虹色のラインまで消えてしまいます。・・無駄な抵抗です。不恰好な肌になるだけです。

少々の傷やミミズシミなど研磨して直るモノでは有りませんのでオンクリアーの特性を良く理解してかえって手を加えない方が
得策です。

ダイヤモンドカットは傷の大小に関わらず全て全面カットのやり直しとなります。


その2・・ポリッシュバフ研磨のNG部分修理例
「ディスクにオンクリアー特有の白ミミズシミがあります。そこだけ直してください。」 と無茶なご依頼頂きますが、、カラー塗装と同様に部分塗装可能のようにお考えで、ポリッシュの特性をお解り頂いてなく、本来は、全面剥離、全面研磨仕上となる工程ですが、カラー塗装と同様、部分仕上げでの作業例です。

ミミズシミが各角面より入っています。この現象は角部よりアルミとクリアー塗装の間に水が入りポリッシュ特有の自然劣化現象です。

今回説明のため、ミミズシミ部分仕上げしてみます。

まず表面のクリアーを剥離します。ミミズシミはクリアーの下の層つまりアルミ上面、ひどい場合はアルミ内部まで浸透しています。

荒いペーパーから2000番までサイディングしてミミズシミを削除してバフ磨きします。

バフ磨きするとこのような仕上がりになります。カラー塗装なら色で隠れますが、このままクリアーコートしても当然そのまま反映されます。
ポリッシュオンクリアーは傷の大小に関わらず全てクリアーを剥いで再研磨となります。


スーパーミラーバレル研磨やBBFバフ鏡面研磨は表面磨き込み(ツル肌光沢仕上げ)のためオンクリアー&ノークリアーはご希望に応じて対応いたします。
ダイヤモンドカットは表面削り出し(切削ライン光沢仕上げ)のためノークリアーの場合繊細な虹色ラインが消えてしまいますので、その虹色ラインを保護するためにオンクリアートップコートは必須条件となります。