裏リム割れ、クラック修正跡の溶接団子・色付きコーキングについて 

クラック割れ修正は、業者によっても違ってきます。
ほとんどが、
「強度確保のため」「普段見えない箇所」との理由で溶接ビート跡(溶接団子)を残した修正が多く見受けられますが、それは強度確保維持に何ら
関係するものではありません。これは断言できます。現に溶接団子部の再クラックの修正が頻繁に起こる原因は
溶接団子部分のバランスが悪くなり、負担がかかり同じ
箇所から割れてしまう
と考えられます。
溶接方法加工の違いでも再クラックの有無も左右されます。またメーカーによりアルミ合金材質特性上の違い、使用条件化で再クラックの出やすい出にくいは左右されます。

これら溶接団子はフレッシュのご依頼を頂いた時などせっかく表裏綺麗にしても溶接団子跡があれば見た目も不細工です。裏面は普段目にする箇所ではありませんが、
高額な人気商品を転売する時に、いかにも修復暦有りのマイナス査定、損品となってしまいます。

リムガリ傷修正鏡面研磨、ディスクハイパー塗装、ピアスボルト洗浄研磨、裏リム研磨塗装などリフレッシュフルレストアー
いたしましたが、前回他店の溶接団子には手を付けていませんので、溶接団子が残ったままで半端な感じになったような気がします。


溶接団子削除の手直し修理を受けない理由
※溶接団子跡の周辺がやや低くなり凹んでいますが、それは溶接温度が適温でなく、溶かし込むためにむやみに高い電流圧で溶接するとその周辺隣りが余熱で凹んでしまう現象です。結果、溶接団子部のみ研磨削除しても他周辺が凹んでいますので、研磨削除後の仕上りが凸凹になってしまいます。そんな理由で他店の溶接団子削除のみの研磨はいたしません。
1・クラック修正跡溶接団子
溶接団子を残したままの修正
溶接団子後から再クラックが入っています。
写真のような溶接団子を残したままの修正痕を頻繁に見かけます。「再クラック防止、強度を保つため、普段見えない箇所」との理由らしいですが、それは強度確保維持に何ら関係するものではありません。単に研磨技術のない手抜き作業です。こんな修理を見てどう思われますか?事実、溶接だけしてそのまま溶接団子を残す作業は、10分もかかりません。その後の研磨形成に手間と時間を要します。溶接箇所のみを研磨する作業上、グラインダー、超鋼バー、ヤスリ、紙ぺーパーを使い全て手作業での研磨作業となります。エアーが漏れないように、凸凹感がないように、フラットな面に表裏研磨形成して見た目も良くするのが本来のクラック修正です。
・・・・溶接団子の研磨手直しについて・・・・

溶接団子の手直しは通常行いませんので、今回その隣の割れ修正部のみでお受けしましたが、前回の溶接が曲ったままの溶接でしかも凸凹状なため、すぐ隣の割れ修正がやりにくい理由と、曲ったままの溶接は使用中に曲り箇所に負担がかかり余計に割れやすくなるため、納期を頂き、溶接団子削除の手直しもいたしました。
メインのクラック修正 10.000円 追加作業、溶接団子削除の手直し代 20.000円 計30.000円となりました。


溶接団子の隣のクラック修正ですが曲ったまま溶接してありしかも凸凹状ですので今回は追加料金で曲り修正、溶接団子も削除します
溶接団子跡の周辺がやや低くなり凹んでいますが、それは溶接温度が適温でなく、溶かし込むためにむやみに高い電流圧で溶接するとその周辺隣りが余熱で凹んでしまう現象です。結果、溶接団子を綺麗に研磨しても周辺が凹んでいますので、研磨後の仕上りが凸凹になってしまう事になります。

溶接団子部を研磨して削り落とすのでは無く、溶接部を完全に削除して開先を開けます。
溶接棒も数種類あるなかから適切な物を選んで適温で溶接しています。


曲り修正後、再溶接
溶接、研磨技術は絶対の自信を持っています。

溶接部を手作業にて原型修復研磨、手で触ってみてください。凸凹感は一切ありません。
2・問題外、コーキング隠し
同じ箇所がまた割れたものです。

白コーキング塗り
茶色のコーキングを剥いだら溶接団子現れました。

修正不良・溶接不良・研磨不良でよく見かけるクラック修正の悪質極まりない色付きコーキング隠し

溶接研磨の設備がないのか?技術がないのか?単なる手抜きなのか?修正不良でリム表裏は凸凹状態で、不良作業を隠すためや、エアー漏れを防ぐために色付きのシーリングを塗って誤魔化してある素人だましの心ない悪質な修正品です。

※中古で購入したホイールや過去にクラック修正に出された方は是非一度リム裏にコーキングがべったり塗られていないか、ご自分のホイールを確認してみてください。