●アルマイトの再メッキについて●
クローム(金属膜)やスパッタ(アルミ箔膜)のようにアルミ素材の上に他の材質を載せた手法のメッキ処理とは違い、アルミ素材自体の表面を反応させて酸化被膜を付けるメッキ工法のため修正に伴う、肉盛り溶接で付け加えた箇所はアルマイト処理後反応を起こし斑なシミのような現象が現れます。そのためアルマイトリム修正品のアルマイト再メッキは不可となります。そのため一般的にリム修正は磨きによる鏡面研磨仕上げとなります。
アルマイト再メッキへの2つの条件
※1・分解可能でリム単体になる事。
※2・溶接肉盛を要す曲りやガリ傷は不可となりますので、擦り傷、シミ、クスミ程度の物である事。 |
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通電しない素材の上に通電する金属皮膜をくっ付て、その金属皮膜に電気をかけて陰極の反応でメッキする電気金属膜の金属クロームメッキに対して、アルマイトメッキはアルミ合金の素材自体に陽極の反応を利用してアルミ合金素材自体の表面を反応させて酸化被膜を付けるメッキ工法です。
アルミ合金リムのみの加工となりディスクには不可となりますのでリムのみアルマイトメッキする場合はリム分解可能なリム単体が絶対条件です。
クロームメッキ処理に類似した加工法のため素材自体を磨き込むバフ研磨の作業や電解メッキとなりますのでメッキ代が高価格になり納期もかかります。
「VOLKのTE37」などブロンズに着色されたアルマイトホイールがあります。
また身近な物ではシルバーやブロンズに着色されたアルマイト処理のアルミサッシなどの工業製品が挙げられます。 |